きょうすけ

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【EP.2/3 現在】 ”つなげる”に人生かけてもいい。その先で生まれる何かを創るために。ー入江洋介

入江洋介 | Yosuke Irie
1977年生まれ。エンブレムホステル西新井を運営するエンブレムホテル株式会社代表取締役。「おもしろい場を創りたい」という思いからから三井不動産へ入社し、東京日本橋のマンダリンオリエンタルホテルの開業等に尽力。退職後ホテル専門の経営大学院でホテル経営を学び、卒業後はホテルのコンサル事業に従事。その後、2015年12月にエンブレムホステル西新井を開業。ゲスト(宿泊者)とローカル(地域)を”つなげる”ことで生まれる何かを日々追い求めている。

 

東京の都心から電車で1時間ほど離れた足立区の西新井にあるホステル。
観光という側面において地理的不利があるが、それを感じさせない賑わいを見せ、旅行通の欧米諸国宿泊客をうならせる宿泊体験を提供している。
エンブレムホステルで働く人々はコネクターと呼ばれ、ゲスト(宿泊客)とローカル(地域)をつなげる存在であり、自分自身がつながる存在でありたいという思いからフレンドリーな接客が特徴的だ。
今回のインタビューではエンブレムホテル代表取締役”入江洋介”について、エンブレムホステルを起点とした過去と現在と未来を3部に渡って連載していく。

この記事は連載3部作中第2部の記事です。

【EP.1/3 過去】

【EP.2/3 現在】<<今読んでいる記事

【EP.3/3 未来】

ーエンブレムホステルがオープンして1年半ほど(取材時2017/07)経ちました。これまでの運営の中での印象的なエピソードはありますか。

その質問、通勤中の電車ですごく考えていました。(笑)

エンブレムホステルの近くにお寿司屋さんがあります。そのお寿司屋さんにはこれまで一度も外国人が来たことが無かったのですが、エンブレムホステルの寿司ワークショップ案内等で今では累計4,000人以上外国人が行っています。
お寿司屋さんのマスターは、僕たちにこう言ってくれました。

「エンブレムホステルさんが来てくれてすごく人生が変わった。歳も歳なので、実はもうお寿司屋さんを畳もうと思っていた。でもエンブレムホステルさんがたくさんの外国人を連れてきてくれて、その外国人ひとりひとりがすごくいい子たちで面白くてたくさん刺激をもらっている。そうこうしているうちに楽しくなってきちゃった。」と。

僕自身、マスターが外国人と触れ合って楽しくなるという感覚になると想像もしていなかったので余計にホステルの運営が楽しくなってしまいました。
そういうお話を聞いて、お寿司のワークショップの頻度を増やす話になって今でもやっています。

 

ー日頃からそのお寿司屋さんと交流があるんですか?

少し前にお寿司屋さんのマスターの奥さんがエンブレムホステルに遊びに来てくれました。
その日がちょうど彼女の誕生日だったので、バースデーソングをみんなで歌ってあげたんです。
すると、それで奥さんが号泣してしまって「こんなに嬉しいことはない」って言ってくれました。

決して凄いことをしたわけではないし、本当にちょっとしたことをしただけなんです。

僕らは、ただそのお寿司屋さんが凄く好きだらからゲストに紹介しているゲストを送っているだけなんですが、お寿司屋さんからすれば、これまで来たこともない外国のお客さんが1日に何人も来る状態が続くことになりますよね。
それに対して喜びを与えたられたと思うと、心の底から「やってよかった」と素直に思える瞬間ですね。

 

ーとても感動的ないい話ですね。

今のお寿司屋さんの話ってみんな感動しちゃうんです。(笑)
お寿司屋さんのご縁から西新井の地域交流が広まったりしています。
交流にもレベルがあると思います。
その深さが深いほうが当然良いと僕は思いますし、交流を深めるのは大変なことではありますが、その深さの先に喜びがあるんだろうなと感じています。

 

ーエンブレムホステルでは、ゲスト(宿泊者)とローカル(地域)、そしてそれらをつなぐコネクター(スタッフ)の三者の”つながり”のエンブレムトライアングルを大切にしていらっしゃいますね。それらのトライアングルが体現できたと感じられた瞬間はありますか。

僕たちが行うワークショップやイベントでは、ゲスト同士の交流だけでなく地域との交流もしっかりと大事にしています。
だからこそ、ゲスト同士、地域同士での”つながり”が見えるときは頻繁にあります。

1人で来ているゲストが他のゲストとつながって楽しそうに2Fのカフェ&バーのEMBLEM HOSTEL CAFE & BARで飲んでいたりとか、一緒に出かけたりとか、はたまたカップルになったりとかを見る瞬間はエンブレムトライアングルがうまくいったなと感じられますね。

エンブレムホステルが無ければその出会いも無かっただろうと思うと尚更やっててよかったと感じられます。

先日は、足立区長の通訳担当をしている鈴木さんという方が、子どもたちに世界を知ってもらおうというイベントを足立区役所で行っていました。
その時に鈴木さんが「エンブレムホステルのゲストを区役所に連れてっていいか?」と僕に聞いてきました。
もちろん快諾しました。そして実際にゲストを連れて行ったみたいです。
その後そのゲストに感想を聞くと、「区役所内を全部案内してくれていろんな役所の人と話してすごく面白かった」と言っていました。

そういうのは、やはり私たちエンブレムホステルが無いと実現しなかったことだなと思います。
その
ゲストからは、後日コネクター宛に、”Life Change Experience”だった(人生が変わる体験だった)というメッセージが送られてきました。
そして、そのゲストがエンブレムホステルで働きたいと言ってくれていて、来年から一緒に働くことになっているんですよ。(笑)

そういった出来事を”つながり”という言葉にしてしまうと軽い気がしますが、つながった先のストーリーを知ったときは中毒性のある「やってよかったな」という快感がありますね。

「こことここをつなげたら何が起きるんだよ!」と僕自身がワクワクしながらつなげています。
だからこそ、”つなげる”に人生かけてもいいかなって思えます。
もちろん、毎日良い話ばかりではないんですけどね… (笑)

 

”つながり”を誘発するためにエンブレムホステルとして取り組んでいることは何かありますか。

もちろん僕一人だけが”つながり”を作ろうとしているわけではありません。
コネクター全員でしっかり人と人をつなげられるようにスタッフの呼称をコネクターにしたり、コネクティングを評価基準の一つに置いたりしています。例えば、会議の場で「あなたは何コネクトしましたか?」と聞くようなことをしています。

エンブレムホステルでは誰かと誰かをつなげる行為のことをコネクトと言います。
通常のチェックイン・チェックアウト等のホテル業務に加えて、プラスαでコネクト数に重きを置いています。

今ではコネクター同士でコネクティングの意識確認をしてくれています。
イベント一つ考えるにしてもつながるイベントなのかどうかは重要な観点です。
つながらないイベントは僕たちでやっても価値を生まないからやらないという基準が組織に浸透しています。

 

ーコネクティングを具体的に言うと、どういった行為でしょうか。

例えば夜、バーカウンターにゲストが一人いるとしましょう。
後から来た他のゲストに彼を紹介して二人で飲んでもらうとか、既にある飲み会に他のゲストをジョインさせるとか、そういうアシストをするような行為です。

外国人と言えどシャイなのでいきなり出来上がっている輪に入ることなんて出来ないと思います。
そういう細かい積み重ねで”繋がり”を作ってきた結果、今のエンブレムホステルがあるんです。
今後もっともっと”繋がり”を生み出していきたいと思っています。

>>>【EPI.3/3 未来】 へつづく。

 

エンブレムホステル西新井

ホステル情報

  1. 部屋タイプと宿泊料金

    部屋タイプ 宿泊料金
    【男女共用】4人ドミトリー ¥ 3,500 ~
    【男女共用】6人ドミトリー ¥ 3,000 ~
    【男女共用】8人ドミトリー ¥ 3,000 ~
    【男女共用】12人ドミトリー ¥ 2,800 ~
    【女性専用】4人ドミトリー ¥ 3,500 ~
    【女性専用】6人ドミトリー ¥ 3,000 ~
    【女性専用】8人ドミトリー(専用バスルーム付) ¥ 3,000 ~
    【個室4人ドミトリー】4名利用 ¥ 16,000 ~
    【個室4人ドミトリー】3名利用 ¥ 12,600 ~
    【個室プライベート】ダブルルーム(専用バスルーム付) ¥ 10,000 ~
    【個室プライベート】ツインルーム(専用バスルーム付) ¥ 10,000 ~
  2. チェックイン

    16:00〜

  3. チェックアウト

    〜11:00

  4. 設備・サービス

    #Wi-Fi #鍵付きロッカー #キッチン #ジム #自転車貸出 #朝食付き

  5. ファシリティ

    #ボディソープ #シャンプー #コンディショナー #バスタオル
    (その他アメニティはフロントにて購入可)

  6. ホームページ

    http://emblemhostel.com/ja/

  7. 宿泊予約リンク

    ご予約はこちらから


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